
教育研修基礎理論−分類整理 畑 彩土
単なる接触の繰り返しと好意との関連
−ザイアンスの単なる接触理論の実験−
単なる接触を繰り返すことにより、それだけで、ある人に対して好意をもつようになるという仮説がある。私たちはある人に何回も会うと、ただ単に何度も会ったということだけで、その人に好意をもつようになるというのである。
ザイアンスはこのような効果を“単なる接触の効果(Mere Exposure Effect)と呼んでいる。
2人の間の社会的相互作用の頻度が双方に対する好意を高めることはホーマンズ(1961)やニューカム(1963)によりすでに論及されている。しかし、相互作用過程において、何が相互好意を高めるのか、つまり、単なる接触で充分なのか、他の相互作用要因が重要なのかは明確ではない。
ザイアンスは単なる接触を繰り返すことにより好意的態度が生じると考え、その仮説を実証するために、4つの実験を行った。その結果、“単なる接触”を繰り返し、回数を多く見たものに対しては、人は好意的態度をもつことが明らかにされた。